天皇賞(春)解析・統計

１．基本は阪神大賞典組から

天皇賞出走を目指す最強古馬陣はほとんどが阪神大賞典を経由するので、当然のことながら本番でも強い。

☆阪神大賞典を勝って天皇賞・春に出走した馬

Ｈ５年　メジロパーマー　　　３着
Ｈ６年　ムッシュシェクル　　３着
Ｈ７年　なし（ナリタブライアン）
Ｈ８年　ナリタブライアン　　２着
Ｈ９年　マヤノトップガン　　１着
Ｈ１０年　メジロブライト　　　１着
Ｈ１１年　スペシャルウィーク　１着
Ｈ１２年　テイエムオペラオー　１着
Ｈ１３年　ナリタトップロード　３着
Ｈ１４年　ナリタトップロード　３着
Ｈ１５年　ダイタクバートラム　３着
Ｈ１６年　リンカーン　　　　１３着　
Ｈ１７年　マイソールサウンド　８着
Ｈ１８年　ディープインパクト　１着
Ｈ１９年　アイポッパー　　　　４着

５－１－５－３　と、着外は３回。ワイドや３連単、３連複には心強いデータだ。

☆阪神大賞典２着の馬の天皇賞・春での成績

Ｈ５年　タケノベルベット　　なし
Ｈ６年　センゴクシルバー　　９着
Ｈ７年　ハギノリアルキング　３着
Ｈ８年　マヤノトップガン　　６着
Ｈ９年　ビッグシンボル　　　６着
Ｈ１０年　シルクジャスティス　４着　　　
Ｈ１１年　メジロブライト　　　２着
Ｈ１２年　ラスカルスズカ　　　２着
Ｈ１３年　エリモブライアン　　９着
Ｈ１４年　ジャングルポケット　２着
Ｈ１５年　コイントス　　　　　なし
Ｈ１６年　ザッツザプレンティ１６着
Ｈ１７年　アイポッパー　　　　３着
Ｈ１８年　トウカイトリック　　９着
Ｈ１９年　ドリームパスポート　なし

１着馬と比べて大した違いである。よくて２着。単勝、１着馬単は期待できない。ちなみに、１１年メジロブライトの１着は阪神大賞典１着のスペシャルウィーク、１２年ラスカルの１着は同じ様にテイエムオペラオーであり、連に絡めるとしても、阪神大賞典の着順は逆転していない。１４年のジャングルポケットにしても、１着はＧⅠを２勝していたマンハッタンカフェであり、格下の馬に負けての２着という組み合わせは考えにくいのだ。

２．菊花賞馬との微妙な関係

天皇賞・春以外に3000ｍを超えるＧⅠレースは菊花賞のみ。当然、菊花賞の勝ち馬は天皇賞・春でも強いことは以前からよく言われていることである。では、この２レースにおいて、より深い、何らかの関係はないものだろうか。法則とまではいかないが、菊花賞馬の天皇賞での成績を調査したところ、微妙な関係が見当たった。ここに登場する菊花賞馬達のデータは、ここ４０年遡って調べたものだが、３歳中に引退した馬、天皇賞・春に出走せず、古馬になっても活躍した馬や、一部、記録を辿るのが困難な馬がいたりして、完全なデータとはいいがたいが、ご了承頂きたい。

☆菊花賞を勝った馬で、天皇賞までの年内に重賞勝ちがあるかどうか

・重賞勝ちがある
★天皇賞・春で連対
アサカオー
タケホープ
キタノカチドキ
グリーングラス（５歳時）
シンボリルドルフ
ミホシンザン
スーパークリーク
メジロマックイーン（４歳時、５歳時、６歳時）
ライスシャワー（４歳時、６歳時）
ビワハヤヒデ
ナリタブライアン
マヤノトップガン（５歳時）
ディープインパクト
★天皇賞で連対していない
グリーングラス（４歳時）
ミナガワマンナ
ミスターシービー
メジロデュレン　
セイウンスカイ
ナリタトップロード（５歳時、６歳時）

・重賞勝ちがない
★天皇賞・春で連対
ホリスキー（４歳時）
マンハッタンカフェ
ヒシミラクル
★天皇賞で連対していないアカネテンリュウ
コクサイプリンス
ホリスキー（５歳時）
マチカネフクキタル　
マヤノトップガン（４歳時）
ナリタトップロード（４歳時）
エアシャカール　
ザッツザプレンティ
ヒシミラクル（６歳時）
デルタブルース（５歳時、６歳時）

これではあまりはっきりとしたことは見えてこないが、重賞勝ちのある菊花賞馬の大半は天皇賞でも連対する傾向にある。重賞とは年内のＧⅡ、ＡＪＣＣ杯、日経賞、阪神大賞典のいずれかだ。連対できなかった馬は、延べ７頭を数える。それに対して、重賞勝ちがないのに連対したのは８２年のホリスキーと０２年のマンハッタンカフェと０３年のヒシミラクルの３頭。これはかなり有益な法則だと信じる。

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